デュエルターミナル世界の時系列を整理 その3

デュエルターミナル

ここからは、マスターガイド5の記述を主にして時系列を整理していくので、まとめ方が変わってきます。


・星震の前兆
先の大戦にて「sophia」の力を継承した「ソンブレス」と「ケルキオン」は、それぞれが持つ力に外部からの干渉を感じる。
これを「sophia」復活の前触れじゃないかと予感し、両者は「ナチュルの神星樹」の下で数十年ぶりの邂逅を果たす。
そこには、同様に異変を察知した者たち―「ナチュル・ガオドレイク」と「インヴェルズ・ローチ」、そして先の大戦後からこの地を守っている「霊獣」や「影霊衣」の同志たちも集結していた。
原因の一端が「神星樹」にあることを確信した「ソンブレス」と「ケルキオン」は力の一部ずつを「ガオドレイク」と「ローチ」にそれぞれ分け与え、「神星樹」を守り、脅威を排除する力とした。

《ナチュルの神星樹》
《ナチュル・ガオドレイク》が《神樹の守護獣-牙王》に
《インヴェルズ・ローチ》が《励輝士 ヴェルズビュート》に

・大地の精霊竜「竜星」
「ナチュルの神星樹」より飛び去った「ソンブレス」は、世界中に点在する生命エネルギーの強い地脈を巡っていた。
「マスター・ダイヤ」より譲り受けた7つと前身の「セラフィ」の計8つの”輝石”を持っていた「ソンブレス」は、”創造の力”を用いて”輝石”を継承した合計8体の「竜星」を誕生させていった。
最後の9体目となる「竜星」を具象化させるため、新たな地脈を求めて世界中を駆け巡った。

《竜星の気脈》

・「影人衣(シャドール)」の目覚め
一方の「ケルキオン」は「マスター・ダイヤ」が蘇り、人々を襲っているという噂を聞きつけてミスト・バレー大湿原へと足を運んだ。
そこで彼が見たのはかつての戦友が変わり果てた姿―「暗遷士 カンゴルゴーム」であった。
「カンゴルゴーム」は生者から魂を取り込み、残された肉体を魂のない器に変えてしまうという力を持っていた。
事態を収拾しようと孤軍奮闘する「ケルキオン」だったが、戦友を前に本来の力を発揮できず「カンゴルゴーム」に取り込まれてしまう。

《暗遷士 カンゴルゴーム》

「ケルキオン」を吸収した「カンゴルゴーム」は、”破壊の力”の影響で力を増し、「影依の原核」へと変異する。
「影依の原核」は先の大戦で命を落とした者たちの群れ―「シャドール」を産み出していった。

《影依の原核》
《エルシャドール・ネフィリム》

「シャドール」の軍勢は「神星樹」がある方角を目指して進行を始める。
「ケルキオン」の危機を察知した「ソンブレス」は「シャドール」の侵攻を食い止めるべく、8体の「竜星」をミスト・バレー大湿原へと向かわせる。
戦いの中で「炎竜星-シュンゲイ」と「風竜星-ホロウ」はその影を奪われ、「シャドール」と化してしまう。
残る「竜星」たちは果敢に立ち向かっていくが、「シャドール」に追い詰められていってしまう。

《堕ち影の蠢き》
《炎竜星-シュンゲイ》が《シャドール・ドラゴン》に
《風竜星-ホロウ》が《エルシャドール・ミドラーシュ》の一部に

・星と大地をつなぐ竜
「竜星」たちの危機に、新たな「竜星」である「光竜星-リフン」が降臨する。
「リフン」はその身に宿る”星をつなぐ力”を開放させ、既に「シャドール」と化してしまった仲間をも含めた「竜星」たちを1つにつなぎ合わせ「輝竜星-ショウフク」へと進化した。

《光竜星-リフン》の降臨、「ショウフク」への進化
《輝竜星-ショウフク》

・星を守る戦士
「リフン」の柄等によって現れた巨大な神竜「ショウフク」。
その誕生と呼応するかのように、天空に煌めく星々より光の戦士たちが舞い降りる。
彼らは、先に大戦でこの星を救うために戦った「セイクリッド」の末裔でだった。
かつて12体の「セイクリッド」との融合を果たした身である「ソンブレス」は、その身に宿っていたその英雄の12星座の力―”12星環”を戦士たちに返し、その力を取り戻した光の戦士たちは、”星因環”を得て星を守る戦士「テラナイト」となった。
そして彼らは「シャドール」が蠢く戦場へと向かう。

《天架ける星因士》

・影牢にさす星の輝き
「テラナイト」と「竜星」の連合軍と「シャドール」の戦いは熾烈を極め、激しさを増していく中で8体の「竜星」は全て「シャドール」となってしまう。
その中で、”へび座”の力を司る「星因士 ウヌク」は「シャドール」の中に囚われた影の中に自分と似た力の残滓を感じ取る」。
それは取り込まれた「ケルキオン」が持つ”へび使い座”の力だった。
「ケルキオン」の救出を試みる「ウヌク」であったが、強大な「シャドール」の力を前にして、逆に拘束されてしまう。
「ウヌク」は影に取り込まれて「シャドール」化し、「シャドール・リザード」となってしまう。

《星因士 ウヌク》が《シャドール・リザード》に


しかしこの時、「ケルキオン」は最後の力を振り絞り、自身が持つ杖の力の半分を影から分離させ、外界で戦いを続けている「テラナイト」に託していた。
「星因士 デネブ」に宿った杖の力は、「テラナイト」たちが持つ”星をつなぐ力”を増幅させて「星因士 アルタイル」と「星因士 ベガ」と共に「星輝士 デルタテロス」への進化を促した。
「デルタテロス」は「神星なる因子」に従い。さらなる「テラナイト」を天空から呼び寄せた。

《星輝士 デルタテロス》

・影に堕ちた竜
「テラナイト」たちにとって大きな誤算だったのは、「ウヌク」を吸収したことにより、「シャドール」たちも”星をつなぐ力”を得てしまったことだった。
「シャドール」の軍勢はその力を駆使して、既に「シャドール」となっていた「水竜星-ビシキ」と「シャドール・リザード」を融合させ、闇の「竜星」となる「闇竜星-ジョクト」を誕生させてしまう。
さらに「ジョクト」は「シャドール」と化した「魔竜星-トウテツ」との融合を果たし、「邪竜星-ガイザー」へと進化する。
ここに至り「テラナイト」「竜星」の連合軍と「シャドール」という構図で始まった戦いが、「テラナイト」に対する「シャドール」と「竜星」という形に変化してしまった。

《シャドール・リザード》と《水竜星-ビシキ》が《闇竜星-ジョクト》に
《魔竜星-トウテツ》と「ジョクト」が融合
《邪竜星-ガイザー》

・生命の樹を見張る者
”星をつなぐ力”を得た「シャドール」は、「竜星」に宿っていた”輝石”と「エルシャドール・ネフィリム」が持つ「ラピス」が宿す”輝石”を全て、「影依の原核」に宿る「カンゴルゴーム」の”闇遷石”へと集約させる。
10個の”核石”の力を得た「影依の原核」は「エルシャドール・エグリスタ」へと進化する。
「エグリスタ」は復活を目論む「創星神 tierra」の意志に導かれるまま「神星樹」へと侵攻していく。

《エルシャドール・エグリスタ》

・魂をつなぐ三連星
「デルタテロス」を中心にして戦況を立て直した「テラナイト」だったが、周囲の生命を「シャドール」化させながら侵攻する「シャドール」の群れに苦戦し、ついには「星因士 シリウス」が「シャドール」となってしまう。
「ウヌク」が「リザード」となってしまったように、残された「シリウス」の肉体を利用されないよう、「星因士 ベテルギウス」は自身の、”星因環”を利用して”星をつなぐ力”を増幅し、「星因士 プロキオン」と共に「星輝士 トライヴェール」へと融合を果たす。

《星輝士 トライヴェール》

・星の守護者の集結
「デルタテロス」「トライヴェール」という2体の「星輝士」の力でも「ネフィリム」と「エグリスタ」には歯が立たず、「テラナイト」はミスト・バレー大湿原からの撤退を余儀なくされる。
「神星樹」の直前まで後退した「テラナイト」は「神星樹」を守るために集結していた「ヴェルズビュート」や「牙王」、「霊獣」と「影霊衣」の力を借り、「神星樹」を囲う結界を作って最終防衛線を張る。

《星守る結界》

・神星樹での決戦
「テラナイト」と「霊獣」、「影霊衣」の連合軍と「シャドール」はついに「神星樹」を守る結界を挟んで激突する。
連合軍の抵抗もあり、結界も打ち破ることができない「tierra」は、結界を破るほどの莫大な霊力を秘めた者を「シャドール」化させようと画策したのだ。
こうして「シャドール」に目を付けられてしまった「霊獣使い ウェン」は、「エルシャドール・ウェンディゴ」へと堕ちてしまう。

《霊獣使い ウェン》が《エルシャドール・ウェンディゴ》に

・神の写し身
「神星樹」に集まった者たちの助力を得て「テラナイト」たちは「エグリスタ」を沈黙させることに成功する。
しかしその隙に「ウェンディゴ」が結界を破壊、「ミドラーシュ」が結界内部へと侵入し、ついに「神星樹」へとたどり着いてしまう。
「神星樹」に接触した「ミドラーシュ」は、「神星樹」の制御システムへとアクセスし、「神星樹」に眠る「クリフォート」システムを起動してしまう。

《神の写し身との接触》

・「クリフォート」起動
「神星樹」の地下には「クリフォート」及び「tierra」を封印した”qliphoth”の生命システムが隠されていた。
「ミドラーシュ」の接触によって封印が解かれた「神星樹」は大地の楔を引きちぎり、上空へと浮上していく。
それと時を同じくして、沈黙したはずであった「エグリスタ」に宿っていた10個の”核石”が浮上し、「神星樹」に吸い込まれていった。
”qliphoth”システムに吸収された”核石”は「クリフォート」の動力コアとなり、ついに「クリフォート」が起動してしまう。

《隠されし機殻》

・影縛りの要塞
活動を開始した「クリフォート」は地上の生命たちには目もくれず、執拗に「シャドール」のみを付け狙い、駆逐・拘束していった。
圧倒的な力を見せる「クリフォート」であったが、それでも「ネフィリム」の力は強大であり、地上生命たちは協力して事に当たる。
「シャドール」を内側から抑えつけていた「ケルキオン」の力と、「デルタテロス」が持つ杖の力を「アポクリフォート・キラー」に集約させ、内と外からの拘束によって、辛うじて「ネフィリム」の動きを止めることに成功した。
しかし、それでも完全と言えず、拘束を解かれる事態を憂慮した連合軍は、「影霊衣の術師 シュリット」自身に宿る「氷結界」の三龍の霊力を利用し、「エルシャドール・シェキナーガ」を丸ごと凍結封印することで無力化した。

《アポクリフォート・キラー》が
「ネフィリム」を拘束する様子の
《エルシャドール・シェキナーガ》

・破壊神の呼び声
烏合の衆と化した「シャドール」は「クリフォート」によって駆逐されようとしていた。
しかし「クリフォート・ツール」が「ミドラーシュ」を拘束・吸収したことで事態は急変する。
神と同等の波動を持つ存在を吸収したことで、その制御権限により「クリフォート」内部に分割封印されていた「tierra」の力へのアクセスを許してしまったのだ。
「ミドラーシュ」は「tierra」に操られるままに封印を解き、神の先兵たる「インフェルノイド」を復活させてしまう。

《殻醒する煉獄》

・煉獄と浄化
永きに渡る封印から解き放たれた「インフェルノイド」は、「クリフォート」に拘束されていた「シャドール」―その「シャドール」が宿っていた真空管を自らに取り込み、消耗していた力を取り戻していった。
そして「tierra」が復活するのに障害となる「クリフォート」や地上に群れる生命たちを一掃するため、世界の全てを煉獄の炎の洪水によって焼き尽くそうと動き始める。
一方の「クリフォート」は「ミドラーシュ」と接触したことにより、本来あるはずのない、神と同等の波動を有している命の存在を知覚していた。
「神星樹」が持つ生命を産み出すシステムに致命的なエラーが発生していると認識した「クリフォート」は、全ての地上生命の抹殺―星の浄化を決断し、実行に移し始める。

《煉獄の氾爛》と《機殻の再星》

・輝石の反魂
「インフェルノイド」のみならず「クリフォート」までをも相手するには、連合軍に残されていた戦力は乏しかった。
「影霊衣の舞姫」は「影霊衣の降魔鏡」の降霊術と「リチュアの儀水鏡」の反魂術を組み合わせ、「シャドール」と化して失われた魂の反魂を試みる。
その力で「エグリスタ」の亡骸から蘇った「マスター・ダイヤ」は、自らが犯してしまった数々の詰みを知り、贖罪の戦いへと身を投じていくのだった。

《影霊衣の反魂術》

・ダイヤモンドの輝跡
「テラナイト」と合流した「マスター・ダイヤ」は、自身が持つ融合の力と、記憶の中に眠っていた「セイクリッド」の勇士たちの姿を、「テラナイト」が持つ”星をつなぐ力”と紡ぎ合わせた究極の融合を試みる。
選ばれし4人の「テラナイト」、さらに2つの”星因環”、そして「マスター・ダイヤ」自身。
彼らは1つとなって伝説の神龍―「星輝士 セイクリッド・ダイヤ」へとその身を変じさせ、「インフェルノイド」及び「クリフォート」との戦いに臨んだ。

《星輝士 セイクリッド・ダイヤ》

・煉獄の死闘
「セイクリッド・ダイヤ」を中心として勢力を盛り返した連合軍は、次々と「インフェルノイド」と「クリフォート」の軍勢を打ち破っていった。
しかし、「インフェルノイド・ネヘモス」の圧倒的な力の前に連合軍は苦戦を強いられる。
頼みの綱の「セイクリッド・ダイヤ」の力すらも及ばず、「ネヘモス」の煉獄の炎に沈もうとしていた。

《蒼焔の煉獄》

・星統べる騎士
その時、危機にある「セイクリッド・ダイヤ」を救う一筋の光明が差す。
最後の9体目となる「竜星」―「源竜星-ボウテンコウ」を具象化させることに成功した「ソンブレス」が戦場に帰還したのだ。
「ソンブレス」は「ボウテンコウ」の具象化によってわずかとなってしまった”創造の力”をすべて用い、「セイクリッド・ダイヤ」と残る「星因士」全員との融合を果たす。
ここに、真の救世の騎士―「星守の騎士 プトレマイオス」が誕生したのだった。

《星守の騎士 プトレマイオス》

・「リリス」の暗躍
「プトレマイオス」の誕生により、連合軍はついに「ネヘモス」を打ち破ることに成功する。
勝利に沸く連合軍であったが、その中で「シュリット」は自身に宿る「氷結界」の三龍の力が消失したことを察知していた。
これにより事態が終息していないことを予感した連合軍は、敗走した「インフェルノイド」及び「クリフォート」の残党を探し始めるが、沈黙した「インフェルノイド」の残骸から真空管がすべて失われており、「インフェルノイド・リリス」の痕跡が途切れていることに気付いた。
「リリス」は、仲間の真空管を回収しつつ、さらなる力を我がものとするために、かつて「氷結界」の三龍が封印された「煉獄の落とし穴」へとたどり着いていた。
そうして「リリス」は「氷結界」の三龍という途方もない力を吸収する。
そして、辛うじて凍結封印されている「シェキナーガ」の封印を「氷結界」の三龍の力を使って解除し、自らに取り込んでしまう。
「リリス」の思惑に気付いた連合軍も「シェキナーガ」を目指すが一足遅く。「エルシャドール・アノマリリス」が誕生してしまった。

《インフェルノイド・リリス》が凍結封印された「シェキナーガ」を吸収、
《エルシャドール・アノマリリス》に

・創星神の衣
「シャドール」に加え、「クリフォート」と「インフェルノイド」、さらには「氷結界」の三龍の力をも有した「アノマリリス」は、かつての「創星神」に匹敵するほどの強大な力を持っていた。
「舞姫」は「創星神」である「sophiaの影霊衣」を降霊させ、「プトレマイオス」と共に「アノマリリス」の足止めに向かった。
その間に残る「影霊衣」たちは反魂術を用い、かつて「シャドール」となっていた8体の「竜星」を蘇らせる。

《sophiaの影霊衣》

・神穿つ竜槍
蘇った8体の「竜星」は、迫り来る脅威に対して自らに眠る竜の力を武器として、「アノマリリス」に立ち向かおうと決意する。
その思いに同調した「影霊衣の戦士 エグザ」は、8体の「竜星」の霊力を触媒とし、8体のドラグニティを降霊させる。
「ドラグニティ」たちの魂は1つとなり、神をも穿つ槍「ドラグニティの神槍」を誕生させる。
その槍は「アノマリリス」と死闘を繰り広げる「sophiaの影霊衣」へと託された。

《ドラグニティの神槍》

・星に選ばれし者たち
「プトレマイオス」と「sophiaの影霊衣」、「ドラグニティの神槍」、さらには「アノマリリス」の内部に眠る「ケルキオン」が一つ所に集まり、「創星神」の力に加えて”創造の力”と”破壊の力”、10個の”核石”が戦場にそろうこととなった。
そこで生じた波動は、「神星樹」内にある”qliphith”システムと対をなす”sefiroth”システムを起動させる鍵となっていた。
浮上する「神星樹」から放たれた聖なる光は、地上生命の中から10人の戦士を選び出し、「セフィラ」へと進化させた。
こうして選ばれた10人の聖戦士たちは、世界と「神星樹」を破滅させる者たちを討つべく「アノマリリス」に立ち向かっていくのだった。

《せふぃらの聖戦士》

・神槍一閃
「セフィラ」が戦場に駆け付けたことで、「アノマリリス」の足止めが精一杯だった連合軍は攻勢に転じた。
「ドラグニティの神槍」を手にした「プトレマイオス」と「sophiaの影霊衣」は、「星守の騎士 シャム」に宿る”矢座”の力をもって神槍を打ち放つ。
槍の威力は神すら穿つ必中必滅の一投となって「アノマリリス」をとらえ、その身をバラバラに散らして沈黙させた。

《セフィラの神撃》と《遡洸する煉獄》

・破壊神の復活
「アノマリリス」の残骸に紛れて「リリス」の頭部―「インフェルノイド・デカトロン」が活動していた。
”核石”の力を残す10個の真空管を持つ「デカトロン」は「神星樹」の”qliphoth”システムにアクセスし、「創星神 tierra」の本体を覚醒させる。
ついに復活した「インフェルノイド・ティエラ」はかつて「sophia」がそうしたように”sefiroth”システムから生まれた生命を消滅させようと動き始める。

《インフェルノイド・ティエラ》

・煉獄の騎士
しかし、「ティエラ」が神として完全なる復活を果たすためには「sophia」が有していた”創造の力”が足りていなかった。
そこで「ティエラ」は”創造の力”を内包する「プトレマイオス」の鏡像としての存在、「ネフィリム」の中で眠り続けている「ジェムナイト・ラピス」を復活させて、そこから”創造の力”を取り込もうと画策する。
「ティエラ」は「ネフィリム」を抑えていた封印を力ずくで解除され機能停止していた「キラー」のコアを操り、「デカトロン」が持つ真空管と共鳴させたことで、先の大戦時より真空管に囚われ続けていた「ラピス」の魂を覚醒させる。
数十年の時を「インフェルノイド」の中に囚われ続け、生命エネルギーの大半が”qliphoth”システムのものへと変換されてしまっていた彼女の姿にかつての面影は残っておらず、もはや「ティエラ」の尖兵へと成り下がっていた。

《煉獄の騎士 ヴァムトライムス》

・破壊と輪廻
己の半身とも言える「煉獄の騎士 ヴァムトライムス」の姿に戸惑う「プトレマイオス」。
「ティエラ」の手先と化した「ヴァムトライムス」は「ティエラ」に操られるまま10機の「クリフォート」の残骸を起動させる。
そして「ティエラ」は10機の「クリフォート」と「ヴァムトライムス」を自らに取り込み、”創造の力”と”破壊の力”、そして”核石”をその身に宿したことで完全なる復活を果たす。
古の破壊神「創星神 tierra」の再臨であった。

《創星神 tierra》

・11番目のセフィラ
真の力を取り戻した破壊神の前に、地上生命たちが駆逐されていく。
「プトレマイオス」は一縷の望みを託し、「神星樹」を制御するために産み出してきた9体の「竜星」の力を”sefiroth”システムに解き放つ。
その力は”sefiroth”システムに隠された11番目の「セフィラ」を起動させ、10人の「セフィラ」のコアを再融合する。
11番目の「セフィラ」は光と闇、両方の波動を持つ「セフィラルーツ」を選び出し、彼に宿る”核石”と融合を果たした。

《智天の神星龍》

・神殺しの物語
「tierra」の前に立ちはだかる、「神星樹」の守護者―「智天の神星龍」。
星を揺るがすほどの規模で繰り広げられる両者の戦いは、千日千夜に及んだ。
千日目の夜明けを迎えた時、そこには「tierra」の姿も「神星龍」の姿もなく、燃え尽きて地上へ落着した「神星樹」の残骸と、2体の「ジェムナイト」―「クリスタ」と「ラピス」の姿だけが残されていた。

《セフィラの星戦》

・還るべき命
空と大地を震わせるほどの「星戦」は終わった。
「tierra」が消滅したことによって、「インフェルノイド」の残骸に残されていた真空管から、囚われていた者たちが解放される。
「霊獣使いの長老」―かつての「ガスタの希望 カムイ」も「ガスタ・ファルコ」の帰還には年若い少年のように泣きじゃくり、彼以外にも先の大戦を経験した者たちそれぞれが、二度と生きて会えることはないと思っていた旧友と数十年ぶりの再会を果たすのであった。

《霊獣の誓還》

・神なき世界で
「神星樹」の沈黙により、地上生命たちは神と言える存在を失った。
多くの者が途方に暮れる中、「クリスタ」は機能停止したはずの「神星樹」から溢れる光が見えていた。
仲間に見守られながら「ラピス」を連れて光の中に消えていく「クリスタ」。
死者として、「シャドール」としてさまよい続けた彼らはようやく安息の地にたどり着いたのだ。
だが、その光の先に、かつての仲間が待ってくれていることを彼は知っている。
彼らが進むべき未来、それは「神星樹」に操られた生と死を繰り返すことではないだろう。
神に縛られることなく、大地に息づく生命に安寧が約束される世界。
その世界を見出すため、新たな約束の地を作り出すために、彼は光の先に残されたモンボたちとともに道なる地平へと旅立っていくのだった。

《セフィラの神意》

ここまでの時系列を第3シーズンとして考察していきます。
これでデュエルターミナル世界の時系列はだいたいまとめられたと思います。
完結後の新規などはそのテーマ別の考察にて時系列からも引用しつつ述べていけたらいいなと思います。
お読みいただき、本当にありがとうございました!

第2シーズンはこちら

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